アシュトン・カッチャーとデミ・ムーアの離婚は、年の差恋愛をするカップル、特に年下の彼氏・年上の彼女のカップルにはショッキングなニュースでした。
そもそも年の差恋愛(私の定義では、7歳以上の年齢差)の難しさはどこにあるのでしょうか。私が色々な年の差恋愛のケースを見てきた中で、多くの年の差カップルに共通してみられるメジャーな問題を挙げてみました。
①人生の段階が違う
これは年の差カップルにとって最も大きな障壁となります。年齢差が大きければ大きいほどこの違いは大きくなります。年齢差のある相手と付き合うなんてありえない」という人が、年齢差のある相手と恋愛に入り込まない理由はこれが大きく関係することが多いです。年齢は、人生の指標となる出来事をどれくらい経験したかということの指針になります。私たちはみんな初恋、初キス、初H、初失恋、自分の道を決め、就職、転職、結婚、離婚、離別、家、子供、色々なことを経験するわけです。
このリストの全部を経験した人と、まだこれから始める人、その二人が付き合って深い関係を築こうとする場合、簡単にはいかないのは容易に想像つきますよね。
②年上の方が「保護者化」してしまう
年が離れていると、年上の方が年下の恋人を「若いなあ」と思う瞬間が必ず訪れます(いい意味でも悪い意味でも)。年上の方は、自分の経験値から、自分の方が人生や社会のことをよく知っている、だから自分の方が正しい、と思いがちです。
恋人同士で意見の相違などがあったときに、「自分は常に正しい」という観点から相手を諭すような形になり、恋人というより保護者のように振る舞う形になってしまうことがあります。
当然年上の側のこういった行動は、若い方の反発を招くことになります。
③周りの反対・偏見
「私、9歳年下と付き合ってるの」
「俺、15歳年上と付き合ってるんだ」
こういった話を聞いた親・友達・周囲の人々は、どんな反応を返すでしょうか。
「そんな年の離れたオジサンと付き合わなくたって、若くていいのがいるでしょ?」
「本気なの? 遊ばれてるだけじゃないの?」
「あんたそんな年が離れてちゃ結婚はできないでしょ? いい加減に落ち着きなさいよ」
「……あ、そうなんだ」(困った顔)
もちろん年齢に対する偏見をもたない方も世の中にはいますが、上のような反応も珍しいものではありません。
①で挙げたように、人生の段階があまりに違う場合、40歳の彼女が、ほぼみんな子持ちで、離婚経験者もいて、仕事でもかなり地位のある自分の友達に25歳の彼氏を紹介するのは簡単ではありません。25歳の彼氏は彼女の友達に受け入れられることはできるのでしょうか。また、彼は彼女の友達とどうやって接したらいいか困ってしまうでしょうし、何について話していいかもわからないかもしれません。
また、二人の親はなんというでしょうか。親によるとはいえ、年齢差が反対する理由になる可能性は高いでしょう。
…今回は年の差恋愛が抱える難しさを挙げてみましたが、年の差恋愛が全て失敗するというわけではありません。別の機会に詳しく年の差恋愛の成功について話してみたいと思いますが、ここでは全ての問題をオープンに話し合うことが一番重要な成功の秘訣だと言っておきたいと思います。