…前回の続きです。
あなたの彼が素晴らしい人であっても、彼のことが本当に好きでも、やはり彼が「私の事を解っていない」と思うことがあるわけです。(おそらく、かなりの頻度で… 笑)
「なんであんたがビールを飲みながらサッカー観ている間、私が食器洗わなきゃいけないわけ?」
「日曜日だから昼過ぎまで寝る? 私は出掛けたいのに…」
「えぇ!? 連休、あなたの実家に連泊なの? 軽井沢に行く予定はどうなったの…」
これらは全て、議論になるポイントです。つまり、お互いの欲求がぶつかり合い、どちらかが「折れて」、決着をつけることになる機会なわけです。
ここで、女性が「YES」というか、「NO」というか、これは大きな問題です。
交際が長続きしない人は、こういったポイントで感情的になり、口論(ケンカ)をしてしまい、お互いに消耗していってしまうというパターンが繰り返されるという問題を持っている人が多いように思います。
かといって、「じゃあ私たち女性が我慢しなきゃいけないわけ?」という言い分ももっともです。
ただ、結論から言うと、「YES」と言える女性は「NO」と言って議論を始めてしまう女性よりも、交際を上手くやっていく力があると言えます。
これは、「女性が何でも我慢しろ」という事ではありません。ある程度の話し合いや議論は関係を健康的に保つためには必要なのも間違いないでしょう。
「これまでダメ男に散々我慢してきて、痛い目にあってるの。もう男のために我慢なんかしてられるか!」というのも分かります。
ただ、小さい事にいちいち腹を立てて、「どっちが我慢するか」というような枠組みで物を見るようになっては、自分も幸せにはなれません。
そこで、女性諸氏に朗報があります…
「実は旦那(彼氏)を掌の上で転がしている」というような表現を聞いたことがありませんか?
これは、「表面的は男性が頑張っている(威張っている?)けども、実は、実権を握っているのは女性側である」 というような意味ですよね。
これは、「旦那(彼氏)を尻に敷いている」のと違います。「尻に敷いている」のは、さっき話したような議論で「NO」を突きつけ、彼氏が「はい、わかりました、ゴメンナサイ」と折れる、というパターン(笑)の交際を差すものでしょう。
「YES」と言える女性は、彼氏を「掌の上で転がす」力があると言えます。
どういうことかと言うと、「う~ん、ちょっとなぁ」というような問題の時に、自分が譲って「YES」と言っている女性が、たまに大事な場面で「NO」といった場合、大抵の男性は自分が折れて、譲ってくれるという事です。(本当です。)
「掌の上で転がす」という表現を使ったからと言って勘違いしないで欲しいのですが、関係性の「実権を握る」なんてことはどうでもいいことです。重要な問題は、カップルが一つのチームとして、お互いが満足できるような関係が作れるか、という事です。例えば、あなたが「我慢しない」で、彼を「尻に敷いた」としても、彼が関係に不満足になってしまえば、二人で一つのチームとしては成功しているとは言えないのです。
彼が自分の欲求を敏感に嗅ぎ分け、問題があったときにあなたのために折れてくれる事を願うのではなくて、基本的には相手の欲求に前向きに「YES」を言ってみる。そうすることで、あなたが「今回はどうしても言いたい事を言おう」と決めたときに、彼がいつも自分を気遣ってくれるあなたに「YES」を言ってくれる。そこから、搾取するものとされるもの、勝者と敗者、というような空しい関係から脱出して、交際を二人にとっていいものとして発展させていくことが出来るのではないでしょうか。