今回は男性向けです…
先日、ロンドンのクライアントから、初セッションの時に、「女性はロマンスが好きだから、ロマンチックになろうと努力しているんだけど、うまく行かない」という話を聞きました。
「ロマンチックになる努力というのはどういうことをしているんですか?」と聞くと、「会う時に花を持っていったり、おしゃれなレストランやバーに連れて行っている」という事でした。
よく話を聞くと、どうも彼は、会うたびに花束を持って行っていたらしいのです。
ぁぁぁぁぁ…(笑)
日本では、あまり女性に花をあげるという習慣がないので、「そりゃあないでしょ」と笑っている男性読者の方もいるかもしれませんが、これは花に限ったことではありません。
この間日本にいたときに、テレビを見ていたら、夜景のきれいなレストランの紹介をやっていました。
ナレーションで、「おいしい料理を食べながら、こんなきれいな夜景を見せたら、どんな女の子も100%イチコロです」などというとんでもない事を言っていました(笑)が、それも花束と同じ、「ロマンス」を演出する行為だと言えます。
ロマンスを演出することは別に悪くないのですが、ロマンスを演出するのが好きな男性は、①頻繁にしすぎる ②度を過ぎた演出をしてしまう という二つのミスをしてしまうことがあります。
例えば最初に話したクライアントの場合、会うたびに花束を持っていくというのは、通常、頻度が高すぎるということになります。
毎回花束を持ってくるのと、5回に一回持ってくるのでは、女性はどっちがロマンチックだと感じるでしょうか?
結局、ロマンスというのはシチュエーションによって発生するものですから、ロマンチックな演出というのはたまにやるからロマンチックになるわけです。
ここまでは、誰もが理解できることだと思うのですが…
さらに、ロマンチックな演出についてもう一つ言えることがあります。
ロマンスを演出することによって、自分の事を好きになってもらおうという考えは甘いということです。
あなたのことを何とも思っていない女性を、花束や、夜景の見えるフレンチレストランによって振り向かせようという試みは、失敗に終わるでしょう。
ロマンスによって大人の女性を魅了することは難しいです。(相手が成熟していない女性の場合は「雰囲気に飲まれる」的なファクターがあるので少し確率は上がるかもしれませんが、私は大人の恋愛にしか興味がありませんので悪しからず…)
ロマンスというのはスパイスであってメイン・ディッシュではないわけです。