失恋から立ち直る:別れた相手に連絡をしないルールは振った側にも必要?


恋愛そのものでも、恋愛コーチングにおいても、「失恋から立ち直る」というのは最も大きな分野のひとつだと言えるでしょう。

失恋は誰でも経験があるものであるということもこの分野の重要度を高めていますが、キツイ失恋をした場合、「立ち直る」のは容易ではなく、人の助けが欲しくなるということも、この分野を重要なものとしていると思います。


この重要さは社会全体で(?)共有されていて、失恋の時は、自分の時の痛みを知っている友達が話を聞いてくれたりしますし、失恋から立ち直るという分野を専門にするデーティングコーチがいたりするわけです。

そんな「失恋」の分野でよく話題に上るのが、別れた恋人と一切の連絡を絶つという、いわゆる「ノー・コンタクト・ルール」です。
振られた後の連絡

失恋から立ち直るには、別れた恋人との関係を一切絶つという事が必要だという考え方ですが、私もこの「ノー・コンタクト・ルール」に賛成していて、現在執筆している失恋回復の本でも詳細に扱う予定です。(アップデート:「失恋から立ち直る本」として完成しました。)

ただ、別れた恋人との一切の連絡を絶つということは、思った以上に難しかったりするわけです。それは、自分が「もうあいつとは連絡しないぞ」と思っていても、向こうから連絡が来る場合もあったりするからです。

恋人に振られて失恋した場合(「失恋」のほとんどがそうですが)、「何でそっちから振ったのに連絡してくるの? 信じられない」と思うこともありますが、振った側が連絡してくるのにはそれなりの理由があるわけです;

振った側が振られたあなたに連絡してくる理由:



  1. あなたを自分の人生から完全には失いたくない
  2. 新しい恋人と上手くいかなかったときにあなたを「保険」としてキープしておきたい
  3. 完全に連絡を絶つより、友達として繋がっていた方が振られたあなたにとって楽だと思っている
  4. 振られてキツイだろうあなたを、連絡することで少しでも励ましてあげようと思っている


…③④に関しては完全に「余計なお世話」ですが(笑)、振った側が連絡する場合は大抵このなかのどれか、もしくは複数を理由として持っています。

もしあなたが振られた側だとしたら、上の理由をどう思うでしょうか。失恋で傷ついているあなたに連絡してくるのに充分な理由となるでしょうか。

振られた側の出来る最善の事は、別れた恋人との連絡を絶つということですが(つらいですが我慢です)、もしあなたが振った側で、上記の③や④の理由を持っていたとしたら、また少しでも振った相手の事を大事に思うなら、振った側が相手に出来る事は連絡をしないということではないでしょうか。

場合によっては、振った相手が「連絡を一切しなくなるってことはないよね?」「またたまに遊びにいったり出来るよね?」などの発言をしてくることがあります(振られた側の方へ:こういう事を言わずに、きっぱり連絡を絶ちましょう)。

そんな時、振った側としては罪の意識からYESをいってしまいがちなのですが、ここで「いや、連絡をしない方がいいと思う」と言う方が長期的には双方のためになるのではないでしょうか。

「いや、連絡を続けていれば復縁の可能性だってあるかもしれない」という意見もあると思います。

私はその小さな可能性にかけて失恋から立ち直るプロセスを大幅に遅らせるということをオススメできませんが、失恋したばかりの傷ついた心は「そんなことはどうでもいい、彼(彼女)とヨリを戻る可能性にしか興味がない!」と思いがちですよね。

そこで、振る側にも倫理的なルールとして、ノー・コンタクト・ルールが必要じゃないか、なんて思ったりするわけです。大人の恋愛をする我々は、振る側になってもスマートに相手を思いやりたいものです。