ジョニーデップとCDショップで恋愛?

フランス映画の一コマ。

私はこの映画自体は見ていず、存在も知らなかったので、Radioheadの"Creep"のMVかと思っていましたが、どうやら映画の一部のようです。面白いビデオだと思ったのでここではこの一部分だけについて話します。

このビデオの主役は女性のほうですよね。ゲンスブールです。私の大好きなジェーン・バーキンの娘です。男はジョニー・デップ。

試聴機で音楽を聴いていると、隣に凄く格好いい男性が…!

 女性のみなさんは、ここでのゲンスブールのチラチラ見てしまい、気にしてしまう感じが良く分かるのではないでしょうか。

ジョニー・デップがヘッドフォンを取るあたりまでのこの目線とスマイルの交錯は、こういったコミュニケーションの経験がある人にはたまらないですよね。私もこういう時間が大好きです(笑)。

そしてこの女性は考えます。「このままあの人を行かせていいのか?」「ここで話しかけなかったら一生会うことはないんじゃないか?」

そして走り出すゲンスブール。女性のみなさんはここを見ながら「行け!」って応援しているはずです(笑)(…ちなみに、ここでshe run, run, run...という歌詞になるあたり、編集の技が光ります)

そしてジョニーを見つけるわけです。そこでCDを見せるジョニー。自分も見せるゲンスブール。
スマイルを返したあと、ゲンスブールはそそくさとCD店を後にします。トボトボと階段を降りるバックでradioheadが「what the hell am I doing here..」(私、一体何をしてるんだろう…)と唄う。よく出来てますね。

つまり、女性はここで我に返り、二の足を踏んだわけです。映画を観ていないのでわかりませんが、旦那や恋人がいるのかもしれません。

ここでゲンスブール扮する女性が我に帰ったのは、男の表面的な無関心からだと言えます。

CDを見せ合った時点がフックポイント、つまり相手に興味があるのならば、話しかけるなり何なりのアクションがあるだろうポイントであり、そこでの男のクールな対応に、「一緒に(CDを見せ合ったりするゲーム)を遊んでくれているが、あくまで大人の対応であり、自分に性的興味があるわけではない」というメッセージを見つけることにより、「ああ、私一体なにやってるんだろう」と自分に意識が行ってしまうというわけです。

そこで恐らくこの女性は、「ああ、CD屋で隣になっただけの人を追いかけたりして、向こうから見ればただの変なひとだよね。私、バカみたい」というような自省モードに入ってしまうわけです。

そこでこのビデオは終わりますが、このビデオは女性が主人公ではありますが男性の参考になることもかなり詰まっていると思います。

まず、私がお教えしている「大人の男性」の振舞い方をジョニー・デップからかなり学ぶことが出来ると思います。このスマイルの感じと、動じない感じを特に見逃さないで下さい。

特に1:06あたりのジェスチャー、2:25あたりの去り方、CDを出すときの笑顔などです。

このビデオに基づいて女性に出来るアドバイスとしては、序盤(まだ隣で音楽を聴いている時)でスマイルの交換になった時に、ゲンスブールがやっているようなセンシティヴなスマイルでなく、もう少しノッチを上げた陽気なスマイルでアプローチ誘引をするということでしょうか。(恐らく、この段階ではこの女性は自分がこの男性に興味を持っていることをあまり分かっていないのでしょうが。)

皆さんのストーリーはハッピーエンドになる事を祈ってます。