「平均的な見た目の男性は、見た目がトップ10%に入る男性と同じだけのオンライン・デーティングマーケットでの成功を収めるには、見た目トップ10%の男性よりも143000ドル(1250万円くらい)多く収入がなければならない。見た目がワースト10%に入る男性の場合、トップ10%の男性よりも186,000ドル(1600万円くらい)多く稼いでいなければならない」
「身長168センチの男性が183センチの男性と同じだけオンラインデーティングでの成功を収めようとするならば、彼は183センチの男性よりも183,000ドル(1570万円くらい)多く稼いでなくてはならない」
……。
こういった「研究結果」は、実際にオンラインデーティングをしている方たちの嗜好や行動に基づいて算出されているものなので、数字にするとちょっとあまり美しくない現実を見ているような気がしてしまうのですが、オンラインデーティングというもののトレンドをそれなりに表しているのでしょう。
実際の恋愛・デーティング(主にオフライン)では、男性の容姿や年収はボーナス点程度の役割となることが多いです。
これはつまり、オンラインデーターが表面的なことしか見ていない「浅い」人種だということなのでしょうか?
私はそうは思いませんが、こういった統計はオンラインデーティングというジャンルの特徴をよく表しているのではないかと思います。
つまり、ネット上に写真とプロフィール、年収などを掲載し、検索してその情報を見た人がその人に連絡をするかどうか決めるというオンライン・デーティングの世界では、容姿や年収など、ネット上で「分かりやすい」要素が支配的になるということです。
こういった統計を見ると、容姿端麗な男性やお金持ちの男性はオンライン・デーティングにおいて、オフラインの時よりもかなり大きなアドバンテージを得ることが出来るのだと思います。
ただ、私がこういった統計を見て感じる弊害があります。
それは、金持ちでも、美男子でもない男性が見たときに、「俺は金持ちでも美男子でもないから結局ダメなんだ、一生モテないんだ」というような考えになってしまいがちだということです。
実際に、研究者の「データ」や「統計」は金持ちでもハンサムでもない男性への答えは用意できないわけです。
そこで一デーティングコーチとして、現実の恋愛では、金持ちやハンサムでなくても女性にとって魅力的な男性になれる、と言っておきたいと思います…