女性向けシリーズ第二弾です。
男性に気に入られたいという気持ちから、男性の気の引くようなことをしようとする女性は多くいます。それは普通のことですよね。
「こういうことをすると男は喜ぶ」というような紋切型がメインストリームのメディアに溢れていますよね。それを読んで、「ふむふむ、男はこういうことをすれば喜ぶのか」と実行してみたり、「俺はこういう女が好きなんだよね」という彼の言葉を心の中にしっかりメモして、その通りの女として振舞う。そんな経験がありませんか?
彼の気を引くために、自分と全く違う女性を演じるのは、最初彼の気を引くのに成功しても、関係が長引くに従って疲れてしまいます。
また、「完璧な女」を演じた場合、最初の印象が良すぎて、時間がたてばたつほど印象が徐々に悪くなるしかないという事態もおこりかねません。
したがって、彼のために自分でない女を演じるというのは長期的にみるとあまり賢い選択ではないということになりますよね。
しかし、こういった場合に難しいのが、「本当の自分」と「いい女を演じている自分」の境界線です。
つまり、彼の気を引くためにどの程度までは自分でない女を演じていいものなのかという問題ですが、実際、ここの線引きはキッチリできるものなのかという疑問が浮かびます。
基本的に巷のデーティング・コーチは、「100%自分のままでいきなさい」という方が多いと思います。2割くらいは「どんな手をつかってでも欲しい男を手に入れるのよ!」といういわゆる肉食な考え方を示す人もいるでしょう。
私も基本的には前者の考え方を支持しますが、こういった「100%の自分のままでぶつかっていくのよ」というようなアドバイスを受けると、「彼をよろこばせたい」「彼にとって常に魅力的な女性でいたい」というようなとても素敵な感情を押し殺して、頑固に自分を貫こうとする女性として映ってしまう場合が実はけっこうあるのです。
ですからやはり、ここでも限度というか、大人としての節度といったものが必要になると思います。
男性は、女性が何か気を引くようなことをした時、「俺のためにこういう風にしてくれたんだな、カワイイ女性だな」という風にとらえることも多いです。そこで大事なのは、それがあなたの相手を想う心からの行動であるということです。
「男が女に抱いている幻想を満たせてあげれば男は落ちる」とか、「彼に嫌われるのが嫌だから彼の言ったことは何でもする」というような思いから自分でない女を演じているなら、本当にそれでいいのかもう一度考え直してみましょう。