恋人に求めるクオリティをリストアップしたことがありますか?
「私の彼は、浮気しなくて、健康で、仕事がちゃんとしてて、優しくて、頭のいい人がいい」
友達との他愛のない会話の中で指折り数えることもあれば、学生時代にノートを取っているフリをして書き出した事のある人もいるかもしれません。
自分が交際相手に何を求めるか知るために、リストの作成を勧めるデーティングコーチもいます。(私もたまに、クライアントさんが自分を客観的に見るためにやってもらうことがあります。)
ですが、あなたのこのリスト、いつのまにか長くなりすぎていませんか?
私の経験から言うと、女性の方がこのリストが長くなる傾向にあります。特に30代以上の大人の独身女性は、豊富な恋愛経験から細かくリストを作成している方が以外と多くいらっしゃいます。
もちろんあなたは誠実で健康で安定していて優しくて頭のいい彼が欲しいでしょう。それは誰でも共感できることで、全く変なことではありません。しかしそのうち、片手では数えられなくなってきて…
「私の恋人は、誠実で、健康で、安定してて、優しくて、頭が良くて、面白くて、気前がよくて、セクシーな人じゃないとダメ」
…はいはいはい。わかります。そうですよね。全部、とてもすてきなことですよね。
「私と付き合う人は、嘘をつかないで、心身ともに健康で、経済的に安定してて、優しくて、面白くて、頭が良くて、私より背と学歴が高くて、レディーファーストで、野心があって、自信があって、家族と仲が良くて、セクシーで、我慢強くて、一途な人じゃないとイヤ」
…少女漫画のキャラクターの作成中か何かですか?
このリストが悪い訳ではありません。もしこんな人がいたら、私も付き合ってみたいです(笑)。問題は、このリストは際限なく長くなっていくということです。
そして一つ一つのクオリティがリストに加わる度に、恋人候補の男性が一人、また一人と消えていってしまうことになります。
20のリストの19を満たしている素晴らしい男性を、たったひとつのリストから落ちたという理由で袖にしてしまう女性を私は知っています。
「彼は仕事も安定してて収入もいいし、とても優しくしてくれるけど、私より背が3センチ低いんだよね」
「彼と会ったとき、人生で初めて完璧な人と出会えたって思えたの。でもね、昨日彼が家族とすごい仲が悪いって知って、最悪だった」
こういった例は無限にあります。なぜなら、人の悪いところを探そうと思えば、必ずみつかるからです。完璧な人間はいませんよね。もちろん、リストを作っている自分自身にもそれはあてはまります。
もしあなたのデート相手が「とてもいい男だけど、〜が足りない」人なら、すぐに可能性を閉じたりせずに、彼にチャンスをあげてみたらどうでしょうか。もうすこし彼の事を深く知ってみたらどうでしょうか。
他人から見ると「そんなことで!?」と思われるくらい、人の重要だとする(恋人に求める)要素は細かいことだったりします。そのチェックリスト的な考え方が、自分の幸せを遠ざけてはいないでしょうか。
捨てるべきはその彼でなく、あなたのチェックリストかもしれません。